土用に気をつけると良いことは?

”土用は夏だけ”と思われている人が多いですが、年に4回四季毎にあって、その季節毎に気をつけることが変ってくるのです。
今回は土用全般について解説します。季節別の土用についての前に大まかに知っておくと良いことをまとめていますので、どうぞお読みください。

目次

土用ってなに?

まずは、一般的な土用についてから始めましょう。

土用とは、雑節(ざっせつ)のひとつで二十四節気だけでは十分に季節の変化を読み取れないために補助的に日本で考えられた暦です。
自然哲学の五行思想(ごぎょうしそう・万物は木火土金水の5つの元素からなる)で割り当てられます。


春=木夏=火秋=金冬=水そして、その間の季節の変わり目毎に土が割り当てられた時期を土用といいます。

土用とは、雑節日本で考えられた暦を自然哲学の五行思想(ごぎょうしそう・万物は木火土金水の5つの元素に割り当てられたイメージ図

毎年立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間も続きます。

最初の日を「土用入り」最後の日を「土用明け」といいますが、土用が明ける日はそれぞれの季節の節分となります。

土用期間の過ごし方で運気や健康管理、間日について、どんなタイプが体調を崩しやすいかまた、どんなことに注意すればよいかを詳しく書いています。こちらをお読みください。

土用と体調

まず、土用は次の季節に体を慣らしていく期間なので、うまく付き合うことで一年中体調良く過ごせるチャンス。土用の時期にいつもと同じように食べたり食べ過ぎて、消化吸収に力を費やしていると、次の季節へ体の準備が追いつかなくなります。

暦的に土用は「脾胃(ひい)」に対応します。この「 脾胃(ひい) 」とは胃腸のことを指します。人間は自然に逆らえないことが如実にあらわれていると感じます。

多くの患者さんを見ていてわかるのですが、”土用”胃腸の調子が狂っていつもより食べ過ぎたり、飲みすぎたりしてしまう、または、胃腸の調子が狂うのです


日頃から胃腸が弱い人は特に崩してしまうのです。土用について【体調管理の時期】と【体調を崩しやすいタイプ】について詳しく書いています。あなたは当てはまりますか?合わせてお読みいただくとよりわかりやすくなりますので、どうぞお読みください。

東洋医学では土用は脾と対応しているイメージ

なので、できるだけ土用の時期は平素より食べることに気をつけましょう。
土用に食べる量を減らすなどで消化の働きに力を使うことを減らし胃腸を労わると、その分の力で次の季節にカラダが順応しやすく体調も良くなるのです。

土用と脾

土用の時期は脾が働き五臓を養います
脾の働きが悪いと臓全体が弱ってきます。
東洋医学では、「脾」とは西洋医学の「脾臓」という臓器の機能をさすだけでなく、下記の身体の機能も「脾」が司ると考えられています。
・食物を消化吸収しにエネルギーに変える働き
・体内における血液、唾液、尿などの体液のバランスを保つ働き
・血液をつくる働き

といった働きが、エネルギー(後天の氣)を作ります。
生天の氣(生殖能力)をも補う生命維持に深くかかわる身体の大切な機能を担ってます。

なぜ脾にいいものが必要かというと、漢方で考えられている脾は胃腸全体の働きのことを指します。
胃とも深く関係していて、食べ物の入り口です。うまく働いてくれないと、どんなに体によいものを食べても消化できません。
そして、吸収できずうまく行き渡りません。それどころか、体に不要な痰やむくみなどに変化してしまいます。

脾や腎の機能が弱り水分が停滞して浮腫んだ両足の写真

脾に良い物&悪い物

具体的にどのようなことをすればいいのかというと、まず、脾は湿を嫌います。
生もの、冷たいもの、甘いものの摂りすぎ、脂っこいもの等は控えましょう。


甘いものは「脾」を養い、過ぎるとこれを傷めるといわれます。
人参などの甘みのある野菜、豆類、雑穀などは良いのですが、砂糖や甘すぎる果物、ケーキ、チョコレート、アイスクリームなどの食べすぎには注意しましょう

脾が弱い人

脾が弱い人の特徴を挙げますと、物事を考えすぎて心配症になりやすい特徴が有ります。
他に
・自分が他の人から危害を加えられているという気持ちが強い
・湿気の多い時期が苦手で、季節の変わり目に体調を崩しやすい           
・甘いものが好き
・肌は黄色っぽい
などが大まかにあります。

自律神経や免疫力が低下する原因の一つストレスの多い女性の写真

また、「脾虚体質」の人は季節の変わり目に体調をくずしがちです。
特に、湿度の高い梅雨時などは身体がだるく感じます。こんな人は梅雨から夏、要注意!
気候の変化への対応を食事や冷暖房だけで解消しようとせず、屋外に出て積極的に身体を季節の変化にならしましょう。
特に梅雨の時期から夏の初めは、身体の水分が滞りがちです。
入梅前にウォーキングなどで汗を出せる身体作りをしておくと、苦手な時期を乗り越えやすくなります。

自律神経と整えるためにウォーキングする女性の絵

これらは湿気の多い国土に住む日本の風土病といえる症状で、日本人は、脾虚の人の割合が他の民族に比べて多いと言われています。

気温や気圧の変化に対応できずに自律神経が乱れやすくなる台風などの低気圧の図

土用に食べると良いもの

このように土用は胃腸を労る期間なので、食べると良いものが、それぞれの季節土用にあります。

例えば春は、戌(いぬ)の日に「い」から始まる、もしくは白い食べ物を食べるといいと言われています。
イワシ、イチゴ、インゲン豆、イカなどでしょうか?

それぞれの季節に摂ると良い食材がかわります。使いやすい食材をお料理に取り入れてみるといいですね。

夏は、土用の丑の日のうなぎが有名ですね。なぜ夏にうなぎを食べるようになったのか、うなぎの効能についてをお読みください。

土用をうまく乗り切るには

土用に入る前から、胃腸を労り消化のよい物を食べたり、食べる量を減らしておく、そして、便秘には注意し便通を良くしておくことが大切です。内臓の中を空にしておくくらいのつもりで、土用を迎える前から楽に過ごせ、胃腸を休ませて次の季節に順応できる体にしておくと季節の変わり目が楽に過ごせます。

人によって、胃腸の症状からイライラと湿熱が結びついてしまうタイプがあります。イライラや湿熱になると戻りにくくなるだけではなく、もっと次の症状に進行していきます。土用の胃もたれや食べ過ぎをそのままほおっておくとどうなるかについてはこちらをお読みください。湿熱チェックはこちらへ

土用は胃腸の調子が狂っていつもより食べ過ぎたり、飲みすぎたりしてしまう、または、胃腸の調子が狂う女性の図

その他にも土用の後起こる症状には、季節の変わり目に腰痛が出る、肩の痛みやこり、腰のこりや痛みが起こる、または体調を崩すという筋骨格系の症状です。

首凝り肩こり腰痛が起こって痛みを全身に抱えている女性の写真

このような場合は痛い部位や凝っている部位だけをマッサージしたり、鍼をしたりしてもスッキリとは治らずに繰り返すことがあります。毎年季節の変わり目、同じ時期に痛みや凝りの症状が出る人は、胃腸の弱りを改善しなければ、取りにくい痛みや症状という可能性があります。

胃腸の調子が戻りにくいときには鍼灸で調整して次の季節に先回りして備えながら、回復を促していく施術が有効です。
このような痛みは、痛くなる前に避けることができますので、覚えておいてくださいね。そして、自分の腰痛や肩こりはこれではないかと思われたら、どうぞご相談ください。

最近では、在宅ワークでこの症状がもっと長く続いてしまう人が増えました。テレワークでの頭痛・肩こり・腰痛・五十肩の関係とツボについて

土用の”胃もたれ””食べ過ぎ・飲み過ぎ”を放っておくとまた別の症状に変っていきます。あなたの症状はあてはまるでしょうか。別の症状はこちら

土用にはしてはいけないこと

土用にはしてはいけないこと(避けた方が良いこと)があります。

大きく3つに分けて「してはいけないこと」をまとめますね。

土をいじることはダメ
・地鎮祭
・造園・土木・エクステリア工事
・土を動かすこと(盛り土・穴掘り含む)
・井戸掘り
・土いじり(ガーデニング含む)
・新居の購入
・増改築、リフォームを始めること

移動することはダメ
・引越し
・吉方位旅行

新しく物事をスタートさせることはダメ
・開店・開業
・新規プロジェクトの着工
・新規の契約
・就職・転職
・結婚・結納
・新居の購入

理由は、土用は「パワーをダウンさせる期間」だからです。

この季節はぐんぐん雑草は伸びます。土いじりがダメ、農作業もダメとなると困るんだけど、どうしたらいいでしょう?次はその回避策についてです。

土用の間日

どの季節の土用でも18日間続きますが、その期間、農作業土いじり以外にもやってはいけないことや注意しなければいけないことがあるのはご存じでしょうか。

土用の期間やってはいけないことがあるなんて、どうすればいいのか不安に思ってしまう人も多いでしょう。
それぞれの土用には「間日(まび)」という日があり、季節ごとに決められていて、
「春土用」は「巳の日」「午の日」「酉の日」
「夏土用」は「卯の日」「辰の日」「申の日」、
「秋土用」は「未の日」「酉の日」「亥の日」、
「冬土用」は「寅の日」「卯の日」「巳の日」が
「間日(まび)」にあたります。

間日は「土用は、土公神という土の神が支配する期間とされたため、動土、穴掘りなどが忌み嫌われていた。」けれども「土用の期間の中で特別に設けられた日。土用中は忌む、土を動かす作業をしても問題ないとされた。」そうです。

土用の間日

Wikipedia

「間日(まび)」は、土用の期間にやってはいけないこととされていることを、やっても良い日とされていますので、この日に済ませるようにしましょう。18日間のうち4日だけ、これ位しか活動してはいけないと昔の人は戒めていたんですね。

おわりに

土用はやってはいけないことがあるし、食べ過ぎてはいけない怖い期間。そう思わないでください。
体調を崩しやすい時季であることを自覚してふだん以上に節制することで、移りゆく季節に順応した体になって快適に過ごせるぞ!と心して乗り越えましょう。

健康を維持することで成長した女性になるイメージ

いつも調子が良い自分でありたい人、いつもベストな体調を維持したい人は、東洋医学の未病治を目指し鍼灸で整えていきましょう。
悪くなってから憂うことから卒業すると、心理的にも大きな成長を遂げていきます。

年末年始は誰でも食べ過ぎてしまいます。その後に来る土用を上手に乗り越えれば春はもうすぐです。季節でアレルギーや花粉症があったり、めまいを起こしやすい人は是非土用の注意を覚えて置いてくださいね。

皆さまも昔からの知恵を生かして、土用を乗り切って下さいませ。

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