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瘀血とお灸

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瘀血の痛み

夜間に左膝がチクチクと刺されるように痛いという女性。膝に水が溜まったように張れています。ふくらはぎもガチガチに硬くなっていました。

膝が痛くなって長いとのこと。
痛み出す前の様子を伺い、もともと左に坐骨神経痛があったことが分かりました。
血圧が急に上がることもあるそうです。
動くと胸がドキドキする為、最近運動不足気味だったとのこと。
便秘もあるそう。
舌の状態、お腹、脈を確認し、血の病理産物である【瘀血】と鑑別し、まずは鍼で全身の代謝を良くしつつ、活血化瘀と疎通のために腰から下半身には念入りにお灸を施しました。

*他の鑑別もしています

瘀血の灸

瘀血部位にお灸をしていくのですが、患者さんは始め必ずと言っていいほど熱さを感じません。

何壮か繰り返すうちに、瘀血がほどけるように緩んで熱を感じてくると共に、ムズムズとしながら通りがよくなる感覚が出てきます。体も動きます。
そして、瘀血が残っている場合、もぐさが
燃える際に音を発するという特徴を呈します。

*何回かこのお灸を繰り返すことで、夜間目が覚めずに眠れるようになった、痛みは軽くなり、夜間痛がなくなる、腫れも取れていき、次第になくなっていく過程をたどります。
変化には個人差があります。

このお灸は患者さんの体の感覚と会話するようにじっくりと時間をかけて施すことになります。
このお灸の間、患者さんも術者としても、とても精神が落ちつき鍛錬される時間と空間になるのです。

当室の瘀血の灸では通常と少し違う施灸のため、術者側にも違いが見えます。
普通のお灸を何百壮としていた頃、線香を持つ手の中指の末節骨に焦げ跡が着いていました。これが普通のお灸の焦げ跡なのですが、

術者の線香を持つ手の指と、もう片方の手の爪先に「焦げ跡」が着くのです。

術者の指の焦げ跡です

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