むくみって何?むくむ原因はいろいろありますが、簡潔に分類してむくみの原因の「体の中は水浸し」なのです。その水分について詳しく書いていきます。
梅雨の季節で決まって痛みがでる、古傷がうずくについてむくみと関連します。
むくみの元の水分や液体とは?
東洋医学では
水分は正常であれば、臓腑、肌肉、皮膚、毛髪、粘膜、孔竅(目・鼻・口・耳など)を滋潤し、
関節運動を円滑にさせて、脳髄・骨を滋養します。これらの総称を【津液】といいます。
そのうち、
陽性で希薄である水液を【津】
陰性で粘調である濃厚な水液を【液】
【津液】が変化したもので、湊理(毛穴)より漏れるものを【汗】
不要な水分が変化して、膀胱に貯められて排泄されるものを【尿】
に分類されます。
この津液代謝が正常に働かないとむくみが起こります。
水分がなぜたまるのか?
この津液(しんえき)が水浸しの水になるのですが、
なぜ「浸し」になるのかたまるのか?を知るには
津液の代謝を説明しなければなりません。
津液に関与する「臓器」と「そのかかわる作用」で説明しますね。
津液の代謝は3つに分けられます。
体の中の水分=津液の代謝
1.脾・胃と運化作用
脾・胃は土用と関係する胃腸機能のことです。この機能が弱かったり落ちるてしまうと
体に巡らす事が出来なくなるので
どこかに滞ってむくみになります。
脾・胃の機能が弱いとただでさえ湿がたまりやすいので
機能が弱い、落ちているとすぐに浮腫やカラダの重だるさで現れます。詳しくはこちらをお読みいただくと関連する臓器の弱りや病の広がりがわかりやすいです。
運化作用とは、体に食べたり飲んだりしたものを栄養素として巡らす作用のことです。
運化作用が働きにくい=食べても巡りにくいということです。
そして、湿になってたまるので、体は常にだるくなります。
「動いていないのにだるい」「浮腫んでいる」「重くだるい・痛い」調子の悪さになるのです。
2.肺の宣発と粛降
肺は体の中で水の上源といわれる部分です。
宣発と粛降という作用をつかさどっています。
この働きが無くなると痰がからんだり、上側にむくみを生じやすくなります。
浮腫ではなくても、手や肘、腕の前側に湿疹やただれ、かゆみがでてくることがあります。
この場合、浮腫=湿・痰だけが原因と限りません。
「湿熱」や「瘀血」と絡み合っていることがほとんどです。
そこにステロイド剤を塗布していると深く入り込んでしまうため(押さえ込む)、一時収ってもまた同じ環境や状況下になったときに再燃することになります。
暑くなると腕の内側にかゆみ、湿疹やただれが出る人などがこのタイプが多いです。
この水浸しの人にオススメの飲み物はこちらへ。これは、湿度が高いときだけでなく、体の中の余分な熱をとり、排膿効果があります。
3.腎・膀胱
腎と膀胱は表裏一体で働き尿の生成と貯蔵と排泄の作用を担っています。
ここが正常に働かなくなれば、尿の貯蔵や排泄不十分で(出なくなり)むくみになります。
施術後に着替えもままならずトイレに急がれる方は、
腎膀胱の排泄機能が高まった結果ですが、
日常生活でおしっこの出が良くないかどうか意識してみてください。
この施術後の尿の出方位には持って行きたいですね。
冷えが内在する人も至急トイレに行かれます。
浮腫んでいることも無自覚だったり、これが普通で過ごしてきた期間がある人がほとんどで異常とは思われていません。
が、「トイレに急いで行きたくなる」ほど常時ため込んでいると言うことの現れなのです。
次回は体の中がむくんでいると「トイレに駆け込む時」ことになります。