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立秋とからだと注意点【東洋医学と季節】

二十四節気の立秋のロゴ

2024年は8月7日が立秋です。夏の土用に土用で季節の変わり目に順応するよう体を労れましたか。土用がやっと終わったかとおもったら真夏のような暑さでも、暦の上では秋になります。日の入りが早くなって秋の気配を体では感じていきます。

季節の変わり目と夏の疲れに気をつけていきましょう。

目次

立秋からはどの臓が対応するか

東洋医学では、五行説で世の中の様々な物を分類します。

五行とは

木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)

の五種類のことです。

五行の属性イメージ

詳細に人間の臓腑や組織とそれぞれに関連した自然界のものを、五臓を中心に所属分けされています。

五臓と対応するものには、

  • 腑(五臓に対応する腑)
  • 行(五臓が所属する行)
  • 季(五臓が所属する季節)

があります。【立秋】を五季に当てはめて臓器と照らし合わせてみましょう。

立秋からはどの臓が対応するかと言えば【肺】です。秋は、肺が対応します。

肺は脾と関連して、呼吸と水分の動きを司るとされます。なので、胃腸・消化器系の脾が弱ると肺に影響が及んでくることは前回の記事で書いてきました。

もしも咳や痰が出るようになって長期に渡る場合、

肺だけでなく胃腸・消化器系の働きが弱っていないかも診る必要があります。

肺の働き

  • 肺の状態の表れるところ

皮膚と体毛、鼻にあらわれるとされます。状態が良くないと、皮膚が荒れてカサカサになり、毛にはつやがなくなって、鼻水やくしゃみがでたりします。花粉症アレルギーの様子を思い浮かべるとわかりやすいかもしれませんね。

肺が正常なときには、鼻水が外に流れ出すことはなく、皮膚には色艶があります。鼻水は

汗腺の開閉を調整しています。汗を出す役目があります。肺が弱ると汗をかきやすくなり、何もしていなくても、動かなくてもジトジトと汗が常に出ているような状態は肺が弱っているかもしれません。

  • 衛気

体表面に気(衛気)を行き渡らせて、体を守る働きがあります。免疫機能の一つです。体表面(肌)には自然のバリアのようなものがあり、衛気が弱ったり、皮膚がカサカサすると自然のバリアが乱れるので邪気が入り込んでしまいます。
あなたの衛氣は働いているか”ここの皮膚”でわかります。

  • 水のめぐりを調節する

脾から回ってきた水分を全身に運ぶとされ、一部は汗に、不要な水分は膀胱から排出されます。この機能が十分に働かないと痰が貯まるわけです。

  • 宣散・粛降

体内から「肺」に集められた気・血・津液は、 宣散によって体表・上方に向けて、粛降によって内側・下方に向けて放散されます。 宣散は、体表・上方に向かう動きを指しますので、主に体表を守る衛気(=免疫機能とほぼ同意)との関連を持ちます。

脾の働きと肺は密接に関わっているため、脾が弱ると肺に影響が及びやすくなります。

秋は「天高く馬肥ゆる秋」と言うほど、

空が澄み渡ってさわやかになります。湿度がなくカラッとしてだんだんと乾燥していきます。

秋の乾燥した空イメージ

乾燥しすぎると肺は弱まります。この時期は咳を伴う風邪がはやり出す事とも一致しますね。

秋以降に気をつけるべきこととは

肺の働きとして、衛気がありましたね。免疫力と関係する気の働きを成します。

この衛気を十分に保つには、気を虐げない事が重要なのですが、

夏の間にエアコンで体を冷やしたり、外は高温で自律神経が乱れていたり、冷えが内在していたりで現代人は気を虐げています。すると体の免疫力は落ちてしまいます。

体は冷えているのに、のぼせて首肩頭から汗が出たり、肩こり、頭痛が出てきたり、フワフワと浮遊感のようなめまいが出たりしませんか。

快適に秋を過ごすためにも、自律神経の乱れを整えて自己免疫力を活性させましょう。

季節の変わり目に体調を崩しやすい方や自律神経の乱れで眠りに違和感がある方、冷えて痛みがあったり、しびれがある方に鍼とお灸が役に立つはずです。

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