ハトムギは薏苡仁(ヨクイニン)と言う中薬で、
解毒作用や利尿作用があることから、古くからイボの民間薬として用いられてきました。
ハトムギの帰経・性味・効能・禁忌
帰経:脾・肺・腎
性味:甘淡/涼
効能:利水 健脾 止瀉 清熱
脾虚湿困の食少泄瀉・水腫腹脹・脚気浮腫・小便不利・白帯などに適し
清利湿熱・排膿消腫により肺欝・腸欝に、清利湿熱・通利関節により湿痺拘攣に、それぞれ有効です。
甘・微寒で脾陰を滋補するので脾陰虚にも使用します。
湿痺拘攣とは、体内の余分な水分が原因で起きた手足のしびれのことです。
つまり、
脾の働きをよくして、水分代謝をアップしてむくみをとります。
なので、湿度が高い時や体の中が水浸しの人にはオススメの食材です。
また、湿度が高いときだけでなく、
体の中の余分な熱をとり、排膿効果があるので、
吹き出物やシミなどの肌トラブル、呼吸器系の感染症にも効果的。
紫外線の強い時期や日に焼けた後も良いとされます。
もちろん、体の中の水分を出しやすいため、
また、慢性下痢、リウマチ、神経痛などの症状がある方にも。
胃腸の弱い人の水分補給に良いですね。
中国では、シミや美肌対策にハトムギの煎じ汁を飲むそうです。
妊娠初期は禁忌です。
ご飯を炊くときにお米に混ぜて炊いたり、
ハトムギでお粥を作ったり、スープの具にしても。
ゆでるとプチプチ感が楽しいので、サラダにもおすすめです。
丸ごとのものは加熱に時間がかかるので、ひき割りタイプがおすすめ。
もっと手軽に毎日取り入れたい方はハトムギ茶もいいですね。
取り入れたもので体は出来ています。
体の中が水浸しの人はもちろん、
浮腫やいぼがない人も
湿度が高い時期や
紫外線が多くなる季節やアフターケア時期に
毎日、何回か意識的に変えてみてはいかがでしょうか。