歩くのに右足の膝が痛くて整骨院に行きましたが、もう少し良くならないかと思っていました。
ほかに冷えや不眠、夜中に目が覚めたり、眠りが浅いなどがありました。
脈診をする鍼は初めてだったのですが、症状が当たっていたのでびっくりしました。
そして、お腹のかたさの反応を見ながら鍼を刺してもらうと、お腹はっているのがやわらいだ感じがしました。鍼してもらった時、すぐに指先がむズムズムとした感じがしたのが、不思議な感じでした。
施術を受け初めてすぐに肩や首が楽になり、膝も正座出来ようになりました。
ここに来る前は、体の冷えとか疲れが溜まっているとは気づいてなかったのですが、
鍼をすると体の悪かったところが動き出すかのようです。
冷えていたところもお灸をしていないのに温かくなります。
数回で膝の痛みがやわらいで嬉しいです。
いつもは義務で動いていたのに、気づくとすんなりと動けるようになってます。
なので、足の筋力アップの体操を教えていただいたので、少しでも続けていきたいと思います。
今では、自分の体の悪いところを少しでもよくして、元気に暮らして生きたと思い、こちらの鍼灸を受けています。
横浜市 60代女性
施術の内容
自律神経ケアコース
施術期間 | 施術頻度 |
---|---|
初回から1ヶ月 | 1週間に1回 |
2ヶ月目 | 2週間に1回 |
3ヶ月目以降 | 3週間~4週間に1回 |
鍼灸師見立て
脈診腹診等をするとから腎虚と実寒がありました。右膝痛の痛みがすっきり良くならない、 冷えや不眠、夜中に目が覚めたり、眠りが浅い といった症状はそれぞれ別の原因と思われていたようですが、統合してとらえることができます。膝の痛みは痺証ですが、虚実挟雑という状態です。
また、よくお話をお聞きしていくうちに、実は日常生活で困っていることがいくつかあることがわかりました。喉の刺激に弱く、食事や会話の時に咳き込みがありました。首肩の痛みと動きにくさもあるとのこと。検査していくと頚椎のずれがあるようです。呼吸が浅く胸郭の硬さも見られました。これらも腎の弱りと関連しているようです。
施術
自律神経ケアコースで痛みに対する施術を行いました。腎を補い、痛みのある経絡筋を氣血を補い通しながら補助的に湿とそれを引き連れてくる風邪を払います。補法寫法を取り混ぜて対応しました。右膝、首肩の局所にも鍼を刺しますが、弁証論治から得た全身の配穴が主になります。
頚椎のズレに整体を施すと喉の血行と唾液の分泌が良くなられました。そして、呼吸が深くなることで常に全身を温かく保てるように胸郭の前後の動きを出す整体を施し、全体のバランスを整えました。
腎陽虚なので、腎を温めるためにお灸を使いましたが、当初はお灸の熱さに耐えられず燃焼温度の低いものから慣らしていきました。
アドバイス
繰り返す関節の痛みは、単に関節と筋肉の問題とは限りません。痛みを誘発する要素を取り除くことで状態が変わることが多々あります。再発を防ぐために、施術とプラスして患部とお体を冷やさないようにしていきましょうとお話ししました。経年によって起こる痛みや不眠等は腎の弱りによって起こります。腎の弱りは影響する範囲が大きく年々健康の不都合が増える形で認識されてきます。が、腎のケアを欠かさないことは、元気に暮らしていきたいという思いに適っていると思います。
今回の施術