産後の不調と背中と首の痛みがありました。冷えがひどく、すぐ体調不良になることが多く困っていました。子供を産む以前から冷え、痛みや、関節や身体が動かないなどの自律神経の不調がありました。生理前に具合が悪くなるので、それはPMSだと諦めていつも寝込んでいました。
公益社団法人 日本産科婦人科学会
脈診をする鍼灸は初めてで、脈診が冷えや胃腸の不調を当てられてびっくりしました。はりとお灸を受けていると、お灸や鍼をしていないところでもあたたかくなる感じがして施術中は眠ってしまいました。
腹診を受けたのも初めてで、お腹を確認しながら関係ないと思う部位に鍼を刺してまたお腹を触ったり少し押したりした時、お腹の伸縮性が増したように感じて、お腹が柔らかく感じました。
施術を受ける前から、体の冷えや疲れを感じていましたが、受けてみると熱の感じ方で冷の強いところがよくわかります。施術を受けている最中にも体の悪い不調部分が分かり、続けていくと以前あった足の冷えとむくみが良くなりました。冷え眠るまでに時間がかかっていたのが、寝付きが良くなり、寝起きも改善して、子どもが歩くようになり一緒に外で遊べるようになりました。
自律神経ケアコースを続けてみて身体の痛みや疲労は少し不調があっても、以前より長引くことが少なく感じます。
いつもよりも、朝起きれないくらいだるいということが少なくなり嬉しいです。
気持ちにも変化があったのは、にのみや先生が体の悩みをよく聞いて下さり、その日その時にあった方法で施術してくださるからです。毎回通うのを楽しみにしています。
また、施術だけではなく、体を温める方法や漢方のお話、根本的な体質改善のアドバイスをいただけているので日々少しずつですが、体調がいい日が増えました。 家族や他の人にはあまり理解してもらえない体の不調も理解して下さったことが嬉しかったですし、不安がなくなりました。とても色々と相談しやすい先生です。
横浜市 女性30代
施術の内容
自律神経ケアコース
| 施術期間 | 施術頻度 |
|---|---|
| 初回から1ヶ月 | 1週間に1回 |
| 2ヶ月目 | 2週間に1回 |
| 3ヶ月目以降 | 4～5週間に1回 |
見立て
にのみや院長生理の前に具合が悪くなるのは肝の疏泄機能が落ちているため。
そして、瘀血(おけつ)が進んでいます。
幼い頃から自律神経の弱さを自覚されていたとのこと。家族にもわかってもらえず辛い学生時代を過ごしていたそうです。お仕事が忙しい時期にストレスで身体を壊した歴や脈から素因に胃腸がうまく働かない。そこにお仕事などのストレスがかかり発散できず熱がこもりやすい状態でした。産後で体力が一層消耗して授乳や夜泣きで眠りが不規則になるなど、腎の弱りが進んでいます。
施術
脾胃の運化を助ける肝の疏泄の機能を促し、熱を冷ます清熱を助ける鍼をしました。体力を消耗しているので、施術開始時には、瘀血(おけつ)の駆除を加える前に気を補う補氣と精神機能や臓腑の活動をのびやかに円滑に保つ肝の疏泄（そせつ）を促しました。肝の疏泄（そせつ）は自律神経系の働きに似ていますので、これが動かないと巡りが悪いため瘀血(おけつ)は、さらに貯まりやすくなります。
わかりやすい漢方薬解説・漢方理論解説
季節の変わり目に関係なく、自律神経が乱れやすい場合は適宜調整し、胃腸の働きや 瘀血(おけつ) 、腎の弱りといった【産後の不調】に応じました。
アドバイス
にのみや院長食養生に興味がある方なので、腎を補う「ヤマイモ」や「黒いもの」を取り入れるなどアドバイスしました。
自律神経失調症は、「生まれつきの体質」で虚弱体質、低血圧等が見られます。
他に「ストレスがかかったことで乱れてしまうタイプ」「神経が過敏で乱れてしまうタイプ」「思考が完璧主義で慢性的な疲労を抱えているタイプ」などがあります。「生まれつきの体質による」方は殊に十分な筋肉の発達や使い方ができない場合が多々あります。
産後の体力消耗時や骨盤周りの筋力低下は考えているよりも大きなダメージになっているので、天気に良い日には散歩に出るなど、身体を動かすことも大切です。
そして、夜更かしは 瘀血(おけつ) 形成のもとになります。早寝早起きを心がけましょう。
お風呂上がりに長時間髪の毛をぬれたままにしておくことは、身体の芯を冷やすのでできるだけ早めに乾かす事をオススメします。
30代の方の腎の弱りを放っておくと起こってくる衰えた状態になってしまうため早期の改善が必要になる説明をしました。
今回の施術
