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【胃腸を整える】大切にするメリット

空腹で若返るイメージ

私は胃腸を整えることを基本に施術しています。

なので、患者さんには砂糖や小麦など精製された物を少なくする
間食を減らす食べ過ぎず、できるだけ空腹でいるようにアドバイスしています。

でも、「間食をしない」「食べ過ぎない」と言われてすぐに出来る物ではありません。

今回、空腹がどれだけ健康と美しさに良いかをお話ししてみましょう。

お腹をいっぱいに満たすよりもメリットがあると感じることで苦なくお腹を空かせられるようになるでしょう。
少し専門的な言葉が出てきますが、健康と若々しさを保つ、アンチエイジングのためにとても役立つ内容なので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

胃腸を整えて空腹がアンチエイジングの鍵!

空腹になることで、働き出す体内の細胞があります。生物の授業で出てきた「ミトコンドリア」です。

体の細胞内にいる「ミトコンドリア」とは

ミトコンドリア(mitochondrion pl. mitochondria)は真核生物の細胞小器官です。

ミトコンドリアイメージ

二重の生体膜からなり、独自のDNA(ミトコンドリアDNA=mtDNA)を持ち、分裂、増殖する。
mtDNAはATP合成以外の生命現象にも関与し、酸素呼吸(好気呼吸)の場として知られている。
また、細胞のアポトーシスにおいても重要な役割を担っているミトコンドリアDNAは、
その遺伝子産物の一部が細胞表面にも局在し突然変異は自然免疫系が特異的に排除します。

ミトコンドリアの主要な機能は電子伝達系による酸化的リン酸化によるATPの産生(ADPのリン酸化)です。
細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどは、直接、あるいは間接的にミトコンドリアからATPの形で供給されます。

DNAはミトコンドリアにもある

がんの知識と情報「漢方医学療法」

若々しく健康な身体を保つためには、この「ミトコンドリア」を元気にしていくことが非常に重要なのですが、次から、 詳しく説明していきましょう 。

シワまみれのミトコンドリア

ここからは、紫外線を浴びてシワができてしまった肌がどうなっているかに例えていきます。

紫外線皮膚にとって、「毒」となります。皮膚が紫外線を過度に浴び続けると、皮膚細胞のDNAはズタズタに傷つきます。
しかし、うっかり日焼け止めを忘れて、紫外線を浴びてしまうこともありますよね。
肌は、乾燥して毛穴が開き、シミ、シワが増える。そんな状態を思い浮かべてください。

紫外線を浴びて肌がシワまみれになっている時、先述した肌の細胞内の「ミトコンドリア」は傷ついています
ダメージを受けた「ミトコンドリア」は、すぐに再び新しい「ミトコンドリア」に作り変えられるのでしょうか?

紫外線で壊れたミトコンドリアイメージ

「ミトコンドリア」が傷つくと、細胞にダメージを与える活性酸素を産生します。活性酸素は過剰に産生されれば、老化やがん、生活習慣病などの原因になってしまう厄介なものです。

肌のミトコンドリアからは活性酸素が出され、細胞にダメージを与えていきます。

しかし、年齢を重ねると新陳代謝が落ちるため、傷ついた「ミトコンドリア」は代謝されずに老廃物としてどんどん蓄積されます。

傷ついたミトコンドリアが増えれば、その結果、加齢性の不調や見た目の老化が起こるのです。
肌は、ますますシワまみれになってしまいます。

「ミトコンドリア」は全身に存在しますが、特に重要視されているのが脳、筋肉と皮膚。

特に近年では、皮膚の「ミトコンドリア」に注目が集まっていて、研究が進んでおり皮膚の細胞のミトコンドリアを維持できないマウスは、シワまみれになるとわかっています。

ヒトの皮膚でも同じように、シワまみれになってしまうと言われ、肌細胞・DNAはズタズタに・・・。

壊れたミトコンドリアから出る活性酸素はしわを作るイメージ

傷ついたミトコンドリアを処理するには

体は、細胞内の傷ついた「ミトコンドリア」をゴミとして処理することになります。

この「ゴミ処理」を*オートファジーと言います。オートファジーとは細胞が自らの一部を分解する作用(自食作用)で細胞の代謝における仕組みの一つです。

オートファジーはさまざまな物質を回収し、分解、リサイクルする仕組みを担っていて、タンパク質の場合は分解されるとアミノ酸ができます。アミノ酸はエネルギーとして使われるほか、再度体の中でタンパク質を作るのに使われます。

このオートファジーで、自分の細胞の中身を100%効率が良くリサイクルします。

傷ついたミトコンドリアのオートファジーでごみ収集するイメージ

細胞が健康に生きていくためには、細胞内小さな器官たちが常に入れ替えられて、常に新しくしていくことが必要です。オートファジーの働きが、細胞内の傷ついた「ミトコンドリア」をゴミ処理して新たな細胞小器官に作り替える「新陳代謝」となるのです。

オートファジーは加齢によって低下する

細胞をリサイクルする役割のあるオートファジーですが、先ほど少しふれたように、加齢によって低下してしまいます。

「オートファジーが一気に低下するのは60代以降だと思われるが、これは平均値で、老化というものは個人差が非常に大きいことが知られている。その個人差を決めるのは環境要因が大きいと考えられる」とオートファジー研究を推し進める大阪大学大学院生命機能研究科・医学系研究科の吉森保・栄誉教授は言います。

細胞が若返るオートファジー機能 活性化で老いを抑制

NIKKEI STYLE(健康・医療)

人間の細胞には、常に健康な状態を保とうとする恒常性(ホメオスタシス)が備わっています。これは簡単に言うと、健康を維持する働きのことです。しかし、オートファジーが低下することにより、健康等の機能維持がむずかしくなって老化を招いてしまうのです。

老化や病気はオートファジーが低下することで引き起こされ、細胞自体が健康か病気であるかが健康状態を左右するのです。

胃腸を整えるのがオートファジーを活性化させる鍵!

「オートファジー」の働きを活性化させるためには、とにかく食べすぎないことが大切です。
空腹の時間を意識的に作り、身体を飢餓状態にすることが「オートファジー」の活性化につながります。

「オートファジー」の働きを活性化させるため食べすぎないことが大切です。  空腹の時間を意識的に作り、身体を飢餓状態にすることがオートファジー活性化イメージ

ほかに、睡眠、適度な運動、納豆や味噌、チーズなどに含まれる「スペルミジン」という成分やザクロやベリー類、ナッツ類などをとると、それらの食品に含まれるエラグ酸が腸内細菌によって「ウロリチン」を作り出すが、この「ウロリチン」も加齢にともない機能不全となるミトコンドリアのオートファジーを促します

胃腸が空腹になると遺伝子DNAを修復する!

次に、新陳代謝を維持する上で、非常に重要な役割を果たしているのが「サーチュイン遺伝子」です。

「サーチュイン遺伝子」とは、抗老化・延命の実現が期待できることから「長寿遺伝子」とも呼ばれ、
全身性のアンチエイジングを実現するために重要な遺伝子です。

「サーチュイン」とは、カロリー制限によって活性化されるタンパク質のこと。
活性化した「サーチュイン」が老化した細胞に働きかけると、DNAが修復されて細胞を若々しくしてくれることが分かっています。サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化で傷ついたDNAが修復されて元気な細胞を維持に働きます。

だから、サーチュイン遺伝子の活性化で、傷ついたDNA(の中にあるミトコンドリア)を修復してくれるスイッチが入るのです。DNAが修復されて細胞を若々しくしてくれるのです。

サーチュイン遺伝子を活性するには

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が活性化して、傷ついたDNAが修復され細胞を維持するのは、全身の細胞1つひとつでも起こります。年をとっても病気になりにくい身体を保てるうえに、全身性にアンチエイジングを引き起こすこなら、ぜひとも活性化させたいですよね。

「サーチュイン遺伝子」活性化のために、最も効果的なのはカロリー制限です。

カロリー制限イメージ

オートファジーの説明で空腹(飢餓状態)にするといいとわかりました。空腹時間以外に高カロリーの食べ物ばかりを食べてはいけないのです。

カロリー制限によって活性化されるもの

  • サーチュイン
  • IGF(インスリンの経路)
  • mTOR(オートファジーの経路)

上記3つが活性化されると言われます。カロリー制限によるアンチエイジング効果は、1960年代に明らかになっていて、抗老化や延命の実現を引き起こせるとも考えられているほどです。

以下がサーチュイン遺伝子が活性化するメリットです。

  • 脳の神経変性疾患を抑制
  • 認知症の抑制
  • 心筋の保護
  • 肝臓の代謝改善
  • 脂肪が溜まりにくい身体をつくる
  • インスリンの分泌を促す
  • 骨格筋の代謝改善

「サーチュイン遺伝子」の活性化によって抑制出来ると考えられる疾患があり、一例をあげると

  • 認知症
  • 加齢性の難聴
  • 脂肪肝
  • 心血管系の疾患

らがあります。上記の他にも、本当に多くの病気を抑制できることが明らかになってきています。

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させることで、さまざまな老化現象の改善が期待できるそうです。

【 アンチエイジング のための空腹】 サーチュイン遺伝子とミトコンドリア

紫外線皮膚にとって、「毒」となります。皮膚が紫外線を過度に浴び続けると、皮膚細胞のDNAはズタズタに傷つき、肌は、乾燥して毛穴が開き、シミ、シワが増える。

そんなときでもサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させれば、ズタズタになったDNAは修復され、壊れたミトコンドリアは新陳代謝で一掃され、お肌の再活性につながる例で説明しました。

カロリー制限や空腹は、お肌だけではなく、インスリンやオートファジーの経路をも活性化させてアンチエイジングに働くのです。

空腹が施術の効果をバックアップする

私の施術方針は、「身体の根本は胃腸」胃腸を立て直すことに重きを置いています。

施術していても刺激に対しての変化が鈍い人がいます。だいたいそのような人の脈は、胃腸の弱いことを示しています。もしくは、食べ過ぎ(食滞)や代謝の弱りの脈をしています。

その方の許容量以上を食べてしまっていたり、食べないと元気にならないと勘違いしていたり、お腹が空いていないのに食べ続けてしまう異常状態をつづけてしまっているのですが、ご本人は自覚がないのかもしれません。

  • 食べないと元気にならないという勘違い
  • 間食をやめられない

上記は、不健康になるだけでなく、施術の反応が鈍くなります。

施術を受けながら、以下の順に慣らしていくようにとアドバイスしています。

以下の順に慣らしていきましょう。

  • 間食を減らす
  • よく噛む
  • 少食にする
  • 空腹時間を作る

胃腸の働きを改善させ、ストレスで食べたくなる時にはストレスと胃腸のバランスをとっていくことで、異常な食欲が収まって、施術の刺激に対する反応が一段とアップしていくからです。

空腹状態に耐えられるようになってから、身体が入れ替わったように整い出すのです。

様々な症状に悩んでいたり、プレ更年期から更年期後の不調がある方こそ、胃腸を整えるために少食、空腹を心がけ実践しましょう。繋がった症状がかわりだします。「急がば回れ」これこそが人が持つ生命活動を正常にかつ、恒常的に活性させ、治る力を生み出していると感じます。

おわりに

空腹とカロリー制限は

「新陳代謝を促すオートファジー」

「DNAの傷の修復をするサーチュン遺伝子」

細胞の新陳代謝を促進する「オートファジー」

これらを相乗効果を最善に引き出して、全身の細胞の健康と美しさや若返りに繋がると知り、励みにしてください。施術の効果も一段と高まります。一見、少食や空腹は関係ないと考えがちですが、「急がば回れ」。早くより良く改善したい人には覚えていただきたいと思います。

にのみや院長

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させる化粧品の開発が進めば、日焼けしてしまった後からでも対処できるかもしれませんね。でも現在はまだその商品はありません。
そればかりか、紫外線以外の悪影響を及ぼす化学物質等はたくさんあります。それらは生活の中で極力省いていきましょう。

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