治りにくい人は「治りたくない人?」

明らかに5月に入って痛みを訴える人が多くなりました。腰、脚、肩首、背中、痛みで腕が動かせない五十肩。
「だんだん痛みが酷くなった」と訴える人がほとんどで、瞬間で痛くなって動かせなくなったケースはありません。
痛くなり始めて数日~1週間以内で受診されるケースがほとんどです。1週間以内に2日3日通ってもらうのが通常で、良いですね。ご都合もあると思いますが、「痛いままでは困るので通います!」と治すことに向き合ってくださると喜んでお手伝いできます。けれども、痛みが酷い動かせなかった期間が一ヶ月以上続いていたとか、ずっと痛いという場合もあるのです。痛いから受診されるのですが、治していくに当たってご自身の病態把握とその病態からベストと考える治療計画をこちらから提案してもご理解頂けなかったり、またはお忙しかったり理由はいろいろあると思います。痛みを取りたい事が目的であれば、鎮痛剤の服用を検討されるのも一つの手です。西洋医学の良いところを上手に利用しても良いですね。西洋薬を採りたくなくて、鍼灸を受けられる選択をしたのであれば、痛みを取り除いていく方法、計画を初回にご説明いたします。
痛みのあるときには、施術間隔を空けずに数回(回数は状態によりお伝えします)通ってください。再発を防ぎたい場合はメンテナンスで定期的に通われることが効果的です。また、既に繰り返す症状や痛みでお困りの場合は、施術間隔は詰めてかかられてから、メンテナンスは痛くなる前に定期的に行い、効果の持続をお互いに確認して間隔を空けていきましょう。
すると、ご自身のコントロールが出来て行き、痛みが出る前に施術を受けルタイミングがわかるようになるし、痛みが出ない過ごし方が身についていきます。←ここが肝心です!ここから、私の見解を書いていきますね。


しかし、そういう人ばかりではないのです。「痛くてつらいので、施術してください」といらっしゃり、思い当たる原因をお伺いすると「無理をしたから痛くなった」とわかっていらっしゃる。「痛くなる原因を止めればいいのですが、、、」と治療家はいらないくらいにわかっていらっしゃる。そして、脈を診ても「頑固だな」とわかる。施術していくと体の変化が素直に現れず、何かに抗っている気を感じる。そして、ご自身の病状を西洋医学の診断を仰いでいません。かなりの痛みでもレントゲンを撮ってもらっていないのです。病院に行っても治らないからと言う人がほとんどです。いや、そんなに痛いのであれば、まずは画像診断(西洋医学の得意分野です。東洋医学ではできません。)を受け、症状と状態がどの位のレベルであるのか診断を仰がれることは必要です。(痛みだけを取り去りたいのであれば、鎮痛剤を使用するのも一つなのですよ。)鍼灸をファーストチョイスされるのであれば、もっと早い段階がベストではないでしょうか。問診や検査をして疑うべき事由がある場合、医療機関の受診を促します。受診されて疑わしい問題がないことが確認出来ましたら、その上で鍼灸等を選択する段階に進めると思います。


ただ、病院に行っても治らないから行かない・生きたくないという人は、ご自身と戦っていらっしゃることがあります。つまり、ご自身に怒りを覚えていたり、諦めきれなかったり、自分軸をなくしてしまって体の悲鳴を無視していたり、でも、体の痛みを訴えることで自分を正当化していたり。だから、病院に行っても意味がないと考えてしまうのではないでしょうか。葛藤がひしひしと伝わってくるのです。辛いですね。そして、治したいというけれども治したくない人も同じです。
人には、治りたいのに治れない理由があるのです。
私としては、その人の葛藤している心が和むように、そして、今より未来をみ据えて施術しています。この方が葛藤から抜けて自分らしさを受け止めたとき、それが1年後か5年後かわかりませんが、快適に過ごせるように今できることすべきことを行っています。今この瞬間と未来がきちんと結びつくように。今の痛みはその人にとって必要な悩みであり、痛みや悩みの期間が必要なのです。ご自身を納得させる時間として必要なのです。他人が介入して解決するような簡単な悩みではないからこそ、ご自身が痛みとして悩み、苦しんで戦っていらっしゃるのです。
ただ、体はこの世での大切な借り物です。ご自身顕在意識だけでの所有物と思いがちですが、この世で使わせて頂いている叡智に近いものです。自動車のように年数が経ったから、走行距離がかさんだから乗り換える事は出来ません。たとえ燃費が悪くても、すぐに故障しがちだとしても大切に扱って寿命まで付き合っていかなければなりません。大切に扱えば快適に過ごせますし、頭で考えているこだわりやとらわれから解放してくれる術などとても貴重なことを教えてくれます。
子供はお腹がすいたら、泣いたり、機嫌が悪くなったりしますが、体からのサインが気分、機嫌、思考へと影響を与えるのです。長年「○○せねばならない」「自分には無理だけれど、体裁があるから○○を止められない」「本当は○○したくないけれど、仕方ないからやっている」「本当は××したいがそうはいかない」などと囚われていると体が悲鳴を上げる、治りたい治りたい気持ちはとても強い。けれど、治りたくない無意識も強い。アクセルとブレーキを両方踏むとか、ブロックとも言われますね。これらは、自分の気持ちに素直に従うことで解放されたり、少し発想を転換するだけで辛く感じていたことを軽く考えられるようになります。(初めはすごく難しいですけれど)
が、人には、年齢や役職ライフステージなどでそうそう簡単に自分の気持ちだけで決断できない時期もあるのです。往々にして男女とも更年期は自分だけではない”しがらみ”があってホルモンバランスが変わってきて、体力が低下し、気力の充実に陰りがともりますから、深い闇にはまることがあります。考え方が凝り固まってしまうことがいけないわけではないのです。施術家として、その人の気力体力の下降を押さえ、その人が闇から抜け出たときを見据えたサポートをしています。だから、施術間隔もごり押ししません。その方のペースで見守っていきます。施術家が焦っては元もこうもないのです。

積極的に施術間隔を詰めたり、定期的な間隔をフィードバックしてくださる人は、良くなるスピードが早いし、維持できる力を身につけるのが上手で、とても感心してしまいます。痛みやコリがあっても、そういう状態をキープできるのは幸せなんです。そういう人も応援しています!

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