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【嗅覚の話】冬のはじまりのアロマブレンド

aromabouquetさんの今月の香りは「コワントローティー」

急に寒くなったので、皆様の心も身体もポワンと暖かくなりますよう、ブレンドしました。

冬のはじまりのアロマブレンドのコアントローティのイメージー

コワントローというお酒は、ビターオレンジとスイートオレンジの果皮をふんだんに使ったリキュール。柑橘のアロマオイルも果皮を使うので重なる部分があります。1875年にフランスで生まれたこのお酒は女性のために作られたそうで、ストーリーを紐解くと香水のようなエピソードがあり、初期のボトルもまるで香水のよう。
温かい飲み物がおいしい季節になったので、アッサムティーに少しだけコアントローを落として飲むの、おすすめです。入れすぎないようにご注意😊

aromabouquet

https://www.instagram.com/aromabouquet22/
目次

アロマブレンド【コアントローティー】について

香りを嗅ぐために深く呼吸できて、温かさが伝わってきます。

ブレンドされているアロマオイルは以下のものになります。

  • マンダリン 鎮静・抗うつ 消化促進・鎮痙・強壮、駆風など・抗菌・抗ウイルス
  • ベルガモット リラックス・不安・緊張の緩和・鎮痙・抗菌・抗ウイルス・抗炎症・消化促進など
  • オレンジスイート 鎮静・抗うつ・高揚など・解毒 ・消化促進 ・抗炎症など・室内の空気清浄・抗菌・油汚れにも
  • ブラッドオレンジ 楽観になる・抗不安・消化促進・血行促進・保湿効果など
  • ジュニパー リラックス・リフレッシュ・神経強壮など・浄化・利尿・鎮痛・通経・抗感染など・抗菌・抗ウイルス・空気の浄化・虫除けなど
  • ベンゾイン 鎮静・抗不安・抗感染症・創傷治癒
  • イランイラン 鎮静・神経強壮・抗うつ・催淫など・血圧降下・鎮痛・ホルモンバランス調整・皮脂調整など
  • べチパー 沈静・安眠・強壮
  • カモマイル ・鎮静・中枢神経抑制・鎮痛・抗感染・抗炎症・抗アレルギー 

女性に向いていると言われるアロマがふんだんに使われているのです。

大人の女性のアロマブレンド

柑橘系の香が多いですが、甘さと重さで浮きすぎない、大人の女性のアロマです。

更年期世代の女性は、鬱っぽくなったり、不安がおこりやすいです。

体の疲れ・体力の低下は気持ちにもダメージを与えてしまい、回復する力を奪っていきます。

その一つの要因がホルモンバランスの乱れです。

本来ならば、脳の活性は睡眠時に低下するのですが、

夜の眠りが浅くなってくることもあり、頭の中では考え事が絶え間なく続き、脳は常に緊張状態。

睡眠時に脳内の処理が行われません。

これでは翌日のパフォーマンスが落ちてしまいますね。

自律神経の働きとホルモンバランスの乱れは間違えやすい理由があります。

が同じような症状を呈しますので、切っても切り離せません。

コアントローはお酒

コアントローティーの香りは、こっくりとした甘さとコクがキリリとした冬の寒さの中に染みこむようです。

アロマのコアントローティイメージ

女性のために作られたお酒

コアントローはフランスの伝統的なリキュールのメゾン。考案者は、その当時社会的に活躍し始めた女性のために、エレガントで洗練されたお酒をと考え、試行錯誤を経て1875年にプレミアムオレンジリキュール「コアントロー」を作りました。

現在も当時から変わらず、アルコール、オレンジピール、砂糖、水という4つの材料のみで「100%ナチュラルなリキュール」として造られているそうです。

フランス産オレンジリキュール コアントロー

引用元:PRITIMES

そのお酒と紅茶を混ぜた飲み物がコアントローティー。その香りが再現されています。

関節の痛みや動きにくさと体力気力の弱まりを感じた方に。
更年期の女性のホルモンバランスの乱れにゆらぎケア

香りと生薬の詳細

柑橘系の香りと生薬 についてまとめていきます。

植物分類学で見ますと、上記のものはキンカン(Fortunella属)以外すべて「Citrus属」になります。
生薬としては、日本の医薬品に関する公定書「第十六改正日本薬局方」に収載されている

「キジツ(枳実)」「トウヒ(橙皮)」「チンピ(陳皮)」の3つ

①キジツ

キジツはダイダイまたはナツミカンの未熟果実。

作用としては抗アレルギー、抗炎症、抗潰瘍、鎮痛などが報告されており、芳香性健胃薬として腹痛、胸腹部の膨満感、消化不良、便秘、および痰がつまる症状などに用いられています。

芳香性がポイントですね。

また、大柴胡湯、四逆散など比較的高頻度で漢方処方の原料として用いられます。別名を「枳殻(キコク)」という場合もあります。

②トウヒ

トウヒは またはダイダイで、使用部位が成熟した果皮である点と、基原植物にナツミカンが記載されていない点がキジツと異なります。
作用はキジツと同様ですが、漢方処方には用いられていないようです。

ダイダイの皮は、ドイツの薬用植物の評価委員会(コミッションE) においても食欲不振と消化不良への使用が承認されており、洋の東西を問わずその有効性が認められていますが、過剰摂取による副作用も報告されているようなので摂りすぎには注意しましょう。

③チンピ

チンピは日本薬局方にはウンシュウミカンまたは マンダリンオレンジとして収載されています。

使用部位は熟した果実の果皮で、古いものほど良いとされています。

陳皮の年数による香り味の違い
チンピの欠片を割って香ってみると、新しい方は柑橘香(果香)と薬香の割合では果香が多く、古いものは薬香がメインでほのかに甘い果香がします。
陳皮の年数による効能、値段の違い
古いほど価格は高くなります。そして薬効も高くなります。新会産の物は3年以上のものでないと「陳皮」と呼ばない定義もあるようです。5年ものは古いと言えないとの意見もありました

https://shihateacomfort.com/teachenpi/

未熟な果実の皮は「青皮(セイヒ)」という別の生薬として扱われ、新しいものほど良いとされています。

チンピは健胃消化薬、鎮咳去痰薬とされ、漢方処方(補中益気湯や六君子湯など)に比較的高頻度で配合されています。蜂蜜でコーティングしたチンピも使われますね。

食用として、七味唐辛子の原料の1つでもあります。お正月に飲む屠蘇散にも使われています。

これらの生薬の主要成分は、いずれもリモネンなどの精油や、ヘスペリジンなどのフラバノン配糖体で、リモネンからは抗菌、脂肪分解、抗酸化、抗腫瘍、抗不安、肝臓強壮など、ヘスペリジンからは抗炎症、血圧低下、血清コレステロール低下、発がん抑制などの作用が報告されています。

ちなみに、植物の学名で「薬」を意味する言葉(medica)が含まれているミカンはシトロン(Citrus medica)で、日本では変種の「ブッシュカン(Citrus medica var. sarcodactylus)」が栽培されています。これはクエン酸の原料として有名ですが、中国では芳香性健胃薬として使用されているようです。

クエン酸を買ったことがある方はご存じかと思いますが、サツマイモなどの食物のデンプンを加工して作られています。

「枸櫞(クエンサン)」と書きます。「枸櫞」とはレモンの一種で、柑橘系に多く含まれる成分で、疲労回復に効果があることやクエン酸回路で知られています。

クエン酸は人間の体内において、摂取した食べ物をエネルギーに変えるために欠かせない成分です。

エネルギーとは、人間が生きていく上で必要不可欠であり、エネルギーをつくり出すことができなければ、生きていくことができません。

*このエネルギーをつくり出す仕組みをクエン酸回路(TCAサイクル)と呼びます。

無くてはならない冬の恵みの柑橘系なのでした。

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